ゆびさきセルフ測定室とは?なぜ測定する必要があるの?

私はまだ若いし、体型も普通だから、生活習慣病なんて関係ないわ。血液測定は必要ないわよね?

生活習慣病というと、<太り過ぎの中高年がかかる病気>というイメージがありますが、必ずしもそうではありません

たとえば<糖尿病>の場合、発症メカニズムに個人差が大きく、どれだけ太ると糖尿病になるかは人によって違います。つまり、太っているけれど健康に問題がない人もいれば、スリムに見えるけれど実は糖尿病一歩手前もいるのです。しかも、糖尿病は比較的重度になるまで自覚症状がほとんどないため、血液検査ではじめて発症に気づくケースも少なくありません。

治療しなければならないほど生活習慣病が重症化する前に、適切な予防・対策を取るためにも、血液検査は重要です。

もはや成人の10人に1人は糖尿病なんです

もっと詳しく生活習慣病とは

生活習慣病はその名の通り、ふだんの生活習慣が、発症や進行に深く関与していると考えられている病気の総称です。代表的なものとしては、糖尿病脂質異常症高血圧などが知られています。これらは自覚症状がほとんどないまま、静かに進行していくのが特徴。そのため、病気に気づかないまま放っておいてしまうと、重症化して取り返しの付かないことになるおそれもあります。

主な生活習慣病(クリックで展開します)

糖尿病

血液中の糖分(血糖)の量が調整できなくなり、血糖値が高い状態が続いたり、食後に血糖値が異常に上昇したりする病気。重症化すると、血管がボロボロになり、全身の臓器にさまざまな障害(合併症)を引き起こします。

脂質異常症

血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が過剰、または不足している状態。過剰なコレステロールが血管壁に蓄積されて、動脈硬化を進行させ、やがて脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こします。

高血圧症

正常範囲を超えて、血管に高い圧力がかかっている状態。高血圧の状態を放置しておくと、動脈硬化で血管がボロボロになり、心臓病や脳卒中、腎不全といった重大な病気を引き起こす危険性が高まります。

メタボリックシンドローム

おなかのまわりの内臓に脂肪が蓄積した<内臓脂肪型肥満>に加えて、高血糖脂質異常高血圧のうち、いずれか2つ以上を併せ持った状態。それぞれの数値は糖尿病、脂質異常症、高血圧症の一歩手前であっても、内臓脂肪型肥満をベースに複数が重なることで、動脈硬化が進行して、心臓病や脳卒中などの危険性が高まります。

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